当院の新規犬椎間板ヘルニア(脊髄損傷)分子標的治療、海外からも反響をいただいています

まだ論文掲載から2か月ほどですが、Frontiers in Neurology誌に掲載された当院のBBG(P2X7受容体拮抗)による犬の脊髄損傷治療に関する論文について、国内外から多くの反響をいただいております。

ヨーロッパの飼い主様からは、手術をしたが改善せず完全麻痺のまま慢性期の脊髄損傷を抱えるフレンチブルドッグについてのご相談・お問い合わせをいただきました。急性期を過ぎた症例への適応については引き続き科学的な検証が必要な段階ですが、このような形で海外の飼い主様に情報が届いていること自体、大変ありがたく感じております。加えて、世界中に困っている方が多くいらっしゃるのだと痛感しております。

また、脊髄損傷研究の世界的権威である.アメリカの獣医神経科教授からも、論文についてのご連絡をいただき、BBGの活用可能性について関心をお寄せいただいています。今後、国際的な研究連携につながることを期待しています。

世界には、今この瞬間も脊髄損傷で苦しんでいる犬と、その回復を願う飼い主様が数多くいらっしゃいます。私たちは、一日でも早く研究・開発を進め、こうした方々のもとに確かな治療の選択肢を届けられるよう、これからも尽力してまいります。

引き続き、脊髄損傷の病態そのものに踏み込む治療法の確立を目指し、人医療にも貢献できるよう獣医療の中で研究・臨床活動を続けてまいります。皆様方にも、該当する症例がございましたらぜひご相談いただき、この新しい治療の発展にお力添えいただければ幸いです。

さくら台動物病院 島田