■椎間板ヘルニア治療(世界初新規治療)
椎間板ヘルニア治療 専門外来
椎間板ヘルニアの革新的アプローチ(世界初の分子標的治療・特許取得)
「リスクのある手術を選ばない。二次損傷を抑える最新の分子標的治療」
ミニチュアダックスフンドをはじめ、多くのワンちゃんを苦しめる椎間板ヘルニア。突然足がへなついたり(不全麻痺)、完全に後ろ足が麻痺して立てなくなったり(完全麻痺)と、ご来院されるときには非常に重い症状が出ているケースが少なくありません。
従来の獣医医療では、ステロイド投与や、背骨を削って飛び出した椎間板を取り除く「外科手術」が一般的でした。しかし当院では、最新の医学研究に基づき、「リスクを伴う手術を行わずに、麻酔なしの点滴治療で機能回復を目指す」世界初の分子標的治療を確立しています。
なぜ「ヘルニアの手術」が必要ないのか?
近年の研究(2024年発表の論文(Journal of Veterinary Internal Medicine )など)により、以下の驚くべき事実が分かってきました。
物理的な圧迫は関係ない
MRI検査を行うと、椎間板が飛び出したままでも元気に歩けるようになった子や、逆に飛び出しが自然に消えているのに歩けないままの子がいます。つまり、手術で物理的に圧迫を取り除くこと自体は、回復に直結していない可能性が高いのです。
自然回復率(なんの処置もせず回復する割合)
最も重篤な「グレード5(深部痛覚がない状態)」であっても、手術をしない自然回復率は48%あり、これは発症48時間以内に手術をした場合の回復率とほぼ一致します。(手術をしなくても半数は治ってしまう)
実は、人間の医療(人医領域)では、脊髄損傷の本当の恐怖は物理的な圧迫(一次損傷)ではなく、その後におこる激しい炎症反応によって周囲の正常な神経細胞まで巻き添えで破壊されてしまう「二次損傷」にあることが考えられています。
現在の獣医学で行われているヘルニア手術は、見方を変えれば、そのデリケートな脊髄をより刺激し(ATP放出)、わざわざ二次損傷を助長してしまうリスクすら孕んでいるのです。(手術をして治らなかった症例は手術によって悪化させている可能性)
そこで「二次損傷を抑える」新規治療
「それなら、最初から二次損傷を防ぐ治療をすれば、リスクのある手術は必要ないのではないか」
元々、外科系の研究室に所属し大学院時代にも脳外科の医師とともに顕微鏡下でのマイクロサージャリー(微小外科手術)を行っており、どちらかといえば外科を得意としていた院長(島田)だからこそ、この疑問に真摯に向き合いました。また、30年以上前に人医療の最先端であった「プリン受容体(今回の薬剤が作用するレセプター)のPET(陽電子放射断層撮影)研究」に従事していた学術的バックボーンも、この治療の発見に大きく寄与しています。(獣医領域では未だに有り得ない研究となります)
そして、米国の世界的権威ある医学雑誌『PNAS(米国科学アカデミー紀要)』に掲載された論文(P2X7レセプター阻害による脊髄損傷治療)を元に、ある特殊な薬剤(Brilliant Blue G)を用いた治療を導入いたしました。
この治療には以下の圧倒的なメリットがあります。
副作用がほぼなく、治療費も非常に安価
麻酔や体へのメス(手術)は一切不要(1週間の点滴治療)
当院で50例以上(グレード4から5:多くは5の症例)の実績があり、改善率は90%以上(歩行可能になった症例)
実際、完全麻痺で全く立てない状態で来院されたダックスちゃんたちが、一切手術をすることなく、1週間の点滴治療だけで普通に走り回れるまでに回復しています(治療後のMRIでも椎間板は突出したままですが、痛みも全くなく元気に過ごしています)。
当院での症例データと、これからの未来
この治療法は、まだ人間の医療でも開発段階にあり、獣医領域では大学病院ですら「レセプター名(P2X7)」が通じないのが現状です。
しかし、当院が積み重ねてきたこの画期的な症例データは、2026年5月、人の医学雑誌『Frontiers in Neurology』に論文として正式にアクセプト(採択)されました。
掲載論文:
現在、当院のこの治療法は特許を取得しており、国内の大学および製薬会社と協力して、正式な「製薬化」に向けて共同開発・治験を行っております。
「愛犬のヘルニアで手術を勧められたが、高齢で麻酔が心配」「高額な手術費用を出してあげるのが難しい」「他院で手遅れと言われた」「ヘルニアの手術自体に疑問がある」という飼い主様、諦める前にぜひ一度ご相談ください。
非常に専門的なお話になりますので、ご興味のある方は、直接院長の島田までお問い合わせください。
またこの治療はその他の炎症性疾患(免疫介在性腸炎(IBD)、膵炎、関節炎等)にも応用可能です。
当院での症例データ
MRI画像(治療前)
動画(治療前)

MRI画像(治療後1か月)
動画(治療1か月後)
大学でMRI撮影直前の動画

MRI画像 黄枠:圧迫された脊髄神経
赤枠:飛び出た椎間板物質
脊髄神経が圧迫されたまま(椎間板が出たまま)なのに痛みも示さず元気に走り回っています
その他症例動画
神経再生医療について
現在獣医領域で行われている神経再生医療は脂肪幹細胞を使ったもので、エビデンスに乏しく。人でも肺の塞栓による死亡例や実質効果が無い等問題が多く、安全性や有効性の証明が十分でない治療でも提供されていることが問題視されております。 ましてや獣医領域では全く話にならない状況で実際高額な治療を行なったが全く意味がなかった患者さまが来院されており、まだまだ治療に使えるレベルでは無いもののように思われます。特に神経再生に関しては神経細胞にすら分化しておらず、全く話になりません。再生医療というと先端医療の様に感じられると思いますが獣医ではこういった状況でありますのでご注意下さい。詳しくは院長の島田まで
